ココロ部門 ブログ

”人生を楽しむ”生き方を導くこれからの学び場

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福岡では3度目の緊急事態宣言もようやく明けようとしています。

2021年6月現在、北九州市はまだ65歳以上の接種が続いており、7月ごろから保育従事者の方向けの優先接種が始まろうとしています。

7月にはオリンピックを控え、私たちの生活はまた次のフェーズに入ろうとしているところです。

時代の変化と共に変化しきれていない”教育”

さて、私は現在「オルタナティブスクールを作る」というプロジェクトに関わらせて頂いています。

このプロジェクトを進めるにあたって、ToyPlayJoy.LABOのテーマ「生きるをあそぶ」にも非常にリンクする部分があり、漠然としていた私個人のヴィジョンがより明確になってきたので、自分の記録も兼ねて書きます。

今の公教育のスタイル

既存の公教育は、100年以上も変化なく「産業革命時代」に計画された「工場で効率よく働くための人材を育成する」目的を重視したシステムを採用されたままです。

時代の変化と共に、教育内容(ソフト)では少しずつ変化しているものの、システム部分は変わっておりません。

しかし、ロボット産業が格段に進化し、AI産業が主流となる現代・未来の”人間”に対して「工場で効率よく働くための人材を育成する」教育は果たして時代に即しているのでしょうか?

私自身、学生時代からずっと疑問に思っていたところでした。

「自分のやりたい事で生きていく」

こんな当たり前なことが、どうして自分もみんなもできる人が少ないんだろう??

私の知る限り「自分ができること」と「自分がしたいこと」が完全に一致している人は少ないように感じます。

「したいことは趣味程度。これで生きていけたら最高だけど、到底無理」

「自分ができること・・・なんだろう。わかんないや」

「自分に自信がないから、何ができるなんて考えたこともない」

”自分自身”という事を知らず(というか忘れている)、周りと比べながら最適なポジションを確認し、「お金を得るために働く」ことが最重要事項。

周りと比べて、「できているか・できていないか」

他人が作った目標に「達成すれば優秀・達成しなければ落ちこぼれ」

 

教育の賜物です。日本人は本当に勤勉に「ヒエラルキーのある工場で効率よく働くための人材」がたくさんいます。

一方で、「自分」が分からず「何が幸福」なのかを見失っている人もたくさんいます。

これから求められる”教育スタイル”

今まで「世の中に対するモヤモヤ」が漠然としていましたが、このカラクリを理解した今、改めて「モヤモヤを退ける為にやるべきこと」が明確となりました。

それが、新しいスクールを創ること。

今回設立するオルタナティブスクールは、アメリカのサンディエゴ州にある「ハイテックハイ」というスクールのスタイルをヒントに創り上げていく予定です。

「ハイテックハイ」の魅力は(次回詳しく説明しますが)、なんといっても最大のポイントは「プロジェクト型学習」というスタイル。

「プロジェクト型学習」とは、『課題解決力を目的とした学習』を意味します。

国内でも文科省が推進するアクティブラーニングの一つで、暗記型ではなく、子供が主体となって、学ぶ目的やプロジェクトのゴールを設定し、取り組む過程を重要視した教育スタイルです。

この「ハイテックハイ」プロジェクトのテーマは先生から与えられますが、先生はひとたびテーマを与えたら、あとは“生徒が自分で選ぶ”ことをとても大事にします。

どういう”アウトプット”にするか、そのために”誰””何の役割””どんな形で進めていく”か。

プロジェクトの過程は全て生徒に任されるので、自ずと学び手中心のスタイルになります。

このハイテックハイを舞台にしたドキュメンタリー映画「Most likely to succeed」というのがあり、私もこの映画をみてプロジェクト型学習の魅力を改めて感じました。

百聞は一見に如かず。ぜひご覧いただきたい!!

これから重要視されるのは、IQではなくEQ

プロジェクト型学習を進めるにあたって必要になるのは「非認知能力」と言われおります。

「非認知能力」とはその言葉の通り「数字などでは測れない能力」です。

ざっくりいうと、「目標に向かって頑張る力」「人とうまく関われる力」「感情をコントロールする力」などです。

人間社会で生きていく為に必要なこと。当たり前じゃん。って思いますよね。

でも、悲しいことに私たちはこの「非認知能力(EQ)」に焦点を当てられず「認知能力(IQ)」ばかり注目されていました。

なので、「受験のための勉強はできたけど、社会に出てからうまくやっていけない」と苦労される方も多いです。

勿体無いですよね。せっかくの知識がうまく活かせないまま、別の部分で苦労してしまうなんて。

 

人にはそれぞれ個性やペースがあります。最適な学び方もそれぞれ違うはずです。

今後、注目すべきEQを伸ばしつつ、IQも現在よりもっと上げることができる子どもを育む・・・

そんな場所を創り上げていくことが私たちの目標です。

私たち大人がこれからの子ども達や世界にできること

現在の日本のスタンダードな教育は「一斉」「時間単位」「暗記」「競争」「順位」がキーワード。

出る杭はうたれ、落ちこぼれは非難される。

失敗は許されない、故に挑戦する機会は減る。

「平均的」であることが一番の「安全圏」だと考える人も少なくないです。

この考えが一般的なのは、この教育が確立されていた時代に沿った最適なシステムだったからです。

 

しかし、ロボット・PC・AIが発達していき、今まで人間がやっていた労働が機械にとって変わられていく時代になりました。

今後、社会に貢献できる生き生きとした”人間”ってどんな能力が必要でしょうか?

答えは、人それぞれだと思います。

 

それを考えた時、私たちはもっとたくさんの教育システムを選択できるようになることが必要だと思いました。

 

 

選択をすることができるようになれば、その個人に合わせて最適な方法で『学ぶ』ことができるようになります。

チャレンジも失敗も許される環境で学ぶことができるようになれば、「否定される」ことが無くなっていきます。

自分も他人も「否定する」ことが無くなります。

「否定」がなくなれば、自然と「学ぶ」ことが楽しくなっていきます。

 

それが、良いサイクルでずっとずっと続けていけば??

 

きっと、自分も他人も尊ぶ人間に育つと思いませんか?

自分の成長を楽しめる人間になると思いませんか?

日本だけではなく、世界中で活躍しようとする人が増えと思いませんか?

ひいては、世界平和にも繋がるんじゃないかって、私は思っています。

 

その部分に焦点をあてた、新しい学校。

私もとてもワクワクしています!

 

この学校設立と共に、ToyPlayJoy.LABOも+αなアクティビティやイベントを計画していけたらと思います♪

ぜひ、楽しみにしてください!

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